奈良県生駒市と近畿日本鉄道(以下近鉄、大阪府大阪市)は、市内を巡りながら市の子育て支援策や住み替え・リフォーム情報などを紹介するバスツアーを3月15日に開催する。

若年夫婦の参加を狙う
近鉄は昨年、生駒市の真弓・真弓南住宅地および白庭台住宅地の約2900世帯を対象に、国交省の「住宅団地型既存住宅流通促進モデル事業」事業者に採択された。
同事業は既存住宅の活用・流通の促進が目的。該当地域は国からリフォーム工事費用の3分の1(上限100万円)の補助などの支援を受けることができる。昨年7月には同社と生駒市で「まちづくりに関する基本協定書」を締結。
その取り組みの1つとして、若年夫婦の参加を狙った今回のバスツアーを企画した。
ツアーでは公園や病院、保育園、小学校などのポイントを見学し、市の様子を一望できる自然菜食カフェで先輩ママとランチ交流する。
また近鉄のリフォーム展示場「ニューイング登美ケ丘」(ABCハウジング奈良・登美ケ丘住宅公園内)への見学会も実施。ツアーを通じ、市の子育て施策や国の住み替え支援策に関する説明が受けられ、また市内住宅の物件情報・リフォームのトレンドも聞くことができる。
対象エリアは沿線(近鉄けいはんな線)の住宅地として開発され、昭和40年~50年頃に建てられた古い戸建てが多い地域。将来的には空き家率の増加や住民の高齢化などの問題も懸念されている。今回の取り組みは若い世代の人口を増やすものとして期待されており、反響を見て今後も同様の企画を行っていく。
市は公立幼稚園に希望者全員が入園可能など子育て施策が充実しており、バスツアーを通じて「行政の良さを今後も知ってもらいたい」(生駒市担当者)という。また近鉄側は沿線の町の活性化を期待、人生の転機に生駒市に住むことで「環境の良さを実感してほしい」(担当者)としている。
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