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2015年上期リフォームマーケット【ヒット番付】

2015年上期リフォームマーケット【ヒット番付】

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☆ 2015年上期リフォームマーケット ヒット番付 ☆
ヤマダ、ソニー、グリー...異業種が改修需要に焦点

 2015年上期(1月~6月)の「ヒット番付」をまとめた。上期に起きたリフォーム業界のニュースやトレンドをランキングにして紹介する。

2015年上期リフォームマーケットトレンド番付

ヤマダ、950億円計画

 東の横綱は「中古住宅ビジネス」。中古住宅の仲介とリフォームをセットにする新たなリフォームビジネスにチャレンジする企業が全国的に増えた。マンション再販大手のインテリックス(東京都)が新規参入し、青山に専用ショールームを開設。物件探しと、内装を一新するリフォームをセットで提案する拠点だ。

インテリックスがオープンしたリノベ新店舗
インテリックスがオープンしたリノベ新店舗

 また、住宅のメンテナンス事業を手がけるネクサス・アールハウジング(東京都)も中古マンションを一室リノベーションしたモデルルームをオープンし、「ひかリノベ」という名称でワンストップ事業を開始した。中古ビジネスを支援するFCへの加盟社も増加傾向にある。ベツダイ( 大分県)のFC「RE住むリノベーション」は120社超が参加。「リノベ不動産」(神奈川県)も40社近くが加盟を表明している。

 西の横綱は「異業種大手のリフォーム強化」。ヤマダ電機(群馬県)は2019年度にリフォーム売上高950億円を目指すと急きょ発表。現状の3倍以上という高いハードルだが、量販店のリフォームコーナーを充実するなど改革をし始めた。

 ゲーム事業を展開するグリー(東京都)は、リフォーム商品のネット販売サイト「リノコ」を運営するセカイエ(大阪府)を子会社化。月商1億円を超えるサイトを子会社化することで、従来手がけていたリフォーム事業をさらに拡大する方針を打ち出した。ソニーグループの不動産会社として注目を集めるソニー不動産(東京都)が建設業許可を取得し、大型リフォームに乗り出すことを打ち出したことも話題になった。

グリーが強化するリフォームサイト「リノコ」
グリーが強化するリフォームサイト「リノコ」

ハウズ、上陸

 東の大関は「消費増税の反動」。リフォーム売上高トップ10社の2015年3月期売上高の平均伸び率は前年同期比マイナス1%。これまで前年を上回る成長を続けていた大手の伸びが止まった。

 また、設備・建材メーカーも苦戦。例えば、TOTOは営業利益が前年比21%減、タカラスタンダードは24%減、大建工業は3%減、YKK APは1%減、と軒並み減少した。

 西の大関は「新マッチングサイト」。ユーザーとリフォーム事業者を仲介する新しいタイプのサイトが増えた。米国を中心に月間3000万人が利用しているリフォームサイト「houzz(ハウズ)」が上陸した。ユーザーは700万枚の施工事例が自由に見られ、お気に入りの作品から業者を探すことができる。

日本版がスタートした「houzz」
日本版がスタートした「houzz」

 またDeNAグループが運営するインテリアやリフォームなどの画像をメーンにしたまとめサイト「iemo( イエモ)」は利用者が月間500万を超えるなど人気を集めている。

国交省、経産省の政策

経産省が優れたビジネスモデルを表彰
経産省が優れたビジネスモデルを表彰

 東の関脇は「団体登録制度」。これは国交省がリフォーム関連の業界団体を「登録団体」とし、業界の信頼度を高める政策。上期では木耐協、リノベーション住宅推進協議会、ベターライフリフォーム協会、日本塗装工業会などが新たに登録され、計6団体となった。現在でも多くの業界団体が「登録」を目指して組織整備に動いている。

会員が1000社を超える木耐協も団体登録
会員が1000社を超える木耐協も団体登録

 西の関脇は「先進的リフォーム事業者表彰」。これは経済産業省が独自性の高いリフォームビジネスを展開する企業を表彰し、公表することでリフォーム市場の発展に結び付ける政策。「新築そっくりさん」を展開する住友不動産、リフォーム事業を急拡大させた家電量販店のエディオン、マンションを1棟まるごと再生しているリビタなど21社が受賞した。

リフォーム売上高上位のエディオンも苦戦
リフォーム売上高上位のエディオンも苦戦

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