1. エイジングインプレイス
~「エイジングインプレイス」とは?~
住み慣れた地域で、その人らしく、最後まで健康的・快適に暮らすこと
20年後には3人に1人が高齢者になる―――。年々高齢化が進む日本の中で、注目したいのが米国発のライフスタイル「Aging in Place(エイジングインプレイス)」。これを実現するための住宅改修が今求められている。
(1)高齢化率の推移
米国発の生活スタイル
「エイジングインプレイス」とは何か。これは、「住み慣れた地域で、その人らしく、最後まで健康的・快適に暮らすこと」を意味する。介護施設などに入るのではなく、なじんだ自宅と地域コミュニティの中で死ぬまで生き生きと生活するというものだ。
米国で生まれた生活スタイルのひとつで、特に50~69歳の「ベビーブーマー」層に注目されている。実際に米国の65歳以上の9割が「自宅にとどまり続けたい」ということを示したデータもあるほど、「エイジングインプレイス」について強いニーズがある。
住みなれた地域で家族みんな安全・快適に住み続けたいという思いは強い
寿命は世界1位
日本は高齢化率が25.1%。これは世界で1位。現在、65歳以上(高齢者)は4人に1人という割合だが、約20年後の2035年には3人に1人の割合となる。 高齢化というとネガティブなイメージもあるが、裏返せば「長生きできる」ということだ。WHOが発表している「世界保健統計」によれば、日本の女性の寿命は87歳で世界一位、男性は80歳で8位となっている。

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