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平均1500万大型案件を年20件受注竹内建設

平均1500万大型案件を年20件受注 竹内建設

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北海道札幌市の竹内建設は年間5億円のリフォーム売り上げのうち、約3億円が全面改装商品である「新築ニ世」の受注だ。自社職人による技術力の訴求と女性スタッフのデザイン提案により、大型案件のコンスタントな獲得に成功している。

竹内建設のショールーム
竹内建設ショールーム

1988年にショールーム開設

同社が本格的にリフォーム事業を開始したのは今から24年前の1988年のこと。本社の建て替え時、1階に増改築ショップを開設したのが始まりだ。
「地元で現場力と技術力を元に、新築OB客と一生涯の付き合いができれば、最後の大型リフォームや建て替えを頼んでもらえるサイクル型の工務店経営ができると考えスタートしました」(竹内俊朗社長)

リフォーム事業でも特にこだわりを持っている点が技術力。約30名の職人を自社で抱えるとともに、新築住宅に関しては自社工場部材によるオリジナル工法も持つ。
「多分工務店の中でも大工を自社で抱え、なおかつプレカット工場まで持っているところは少ないと思います。家作りは1棟、1棟を職人が作り上げるローテク産業であり、その技術力をリフォームにも取り入れています」(竹内社長)

徹底した建物診断で現状を把握

同社の大型リフォームはまず、現場担当者が行う床下や小屋裏などの点検から始まる。大型改修が可能かの判断後、具体的なプラン提案に入る流れだ。その後、契約確定後には、第3者機関による建物診断に加え、気密測定まで実施し、徹底した診断で現状の把握を行う。

「診断は今の新築以上の性能にして引き渡しをするため」と竹内社長。「新築二世」での受注は3年前から15棟、17棟、20棟と増えており、平均受注金額は1500万円となる。

集客は1カ月に1回のペースで行っているリフォームの現場見学会がメーンとなる。定期的に行うことで集客数は安定してきており、地域のポスティングと今までの来場客へのDMで20~30名(2日間)が来場する。

「リフォームで一番重要な点は基礎です。耐震性を向上させるため合成繊維であるアラミド繊維や耐震開口フレームなどを利用し、基礎と土台を一体化していきます。そうすると金物を使うよりも安価に強化することができます。見学会などでそうした技術面も詳しく伝えています」(竹内社長)

女性スタッフが13名在籍

設計、プランニングについては13名在籍する女性スタッフが担当する。決定権を持つ奥さんの感性に即したプラン提案を行うためだ。今期は'人間力'の強化のために社員研修を強化しており、「女性の身なり」など研修も予定している。今後はリフォーム事業部の分社化竹内建設も計画しており、3年後の実現を目指している。

≪ 会社概要 ≫
所在地 * 北海道札幌市 / 創立 * 1981年12月 / 代表者 * 竹内俊朗氏売上高 * 新築13億円、リフォーム5億円 / グループ従業員数 * 83名(そのうちリフォーム12名)
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