福岡・北九州市にある築約20年のマンションの一室が、まるで旅館のような和モダンな空間へと生まれ変わった。手がけたのはデザインを得意とするリノベーション会社のヴィリオ(福岡県北九州市)だ。同物件は、「リショップナビグッドリフォームコンテスト」の屋内リフォームフル(500万円以上)部門でグランプリを受賞した作品。同作品のこだわりについて寺井智彦社長に聞いた。
福岡・北九州市にある築約20年のマンションの一室が、まるで旅館のような和モダンな空間へと生まれ変わった
書斎は障子窓と雪見障子がポイント
特に目を見張るのは、和モダンな雰囲気に包まれたリビングだ。腰壁は杉板の鎧張り、上部壁面は黒の珪藻土で仕上げ、和の空間を創出している。壁には竹久夢二が手がけた雑誌の表紙などのデザインを元に作り上げたリリカラの壁紙コレクション「Re;foRm リ;フォルム」を採用した。和を感じさせる三角模様のデザインが空間にアクセントを与える。
各部屋に竹久夢二が手がけた雑誌の表紙などのデザインを元に作り上げたリリカラの壁紙コレクション「Re;foRm リ;フォルム」を採用した
また、約2畳の書斎を新たに設計。趣味や仕事などに没頭できる部屋が欲しいという施主の要望からこの空間が生まれた。ポイントは障子窓と雪見障子を取り入れた点だ。玄関とベランダ、雪見障子窓を開けると風が通るため、寺井社長は非常に換気が良いと話す。「部屋の真ん中に部屋を作ると、どうしても換気が問題になってしまいます。そこを考えた設計にしたことがポイントの一つです」
障子窓と雪見障子を取り入れた

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