自社のイメージ戦略も大きく見直し、ホームページは余白を多用したすっきりとしたデザインに変えた
ローコスト脱し、生き残りの道を模索
「コロナの影響があり、お客様の買い控えを感じます。そこにウッドショックが重なり、経営が厳しくなりました。地元で暮らす若い人の数も減っているので、このままでは生き残っていけない」。こう危機感をあらわにするのは、江原工務店(神奈川県小田原市・年商7億円)の江原真二社長だ。前年は新築36棟を受注した同社だが、今年は30棟に達するかどうかとなっている。コロナやウッドショック、人口減といった諸問題が理由だが、これらに地方工務店がどう向き合うか。
「今こそ、考え方を変えるきっかけだと思いました」と江原社長は話す。従来は単価1800万円ほどのローコスト住宅を販売していた同社だが、現在は2000万円台に上げた。建材や資材の高騰が背景にあるが、それに乗じてデザインや断熱性能を追求するようになったのが理由だ。社員の反発はあったが、毎週の社内研修などを通じて理解を促した。「今までは価格重視でしたが、数を減らして利益を確保する方針に変えました」と江原社長。

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