リノベ専門モデルハウス集客+120坪ショールーム開設で、売上6割増の4億円に! 人気ビルダー、望みグループの戦略
年110棟の新築を手がける人気ビルダーがリフォーム事業を飛躍的に伸ばしている。「望みグループホールディングス」こと古川製材(岐阜県高山市)の2021年度のリフォーム売上は前期比約6割増の4億円。リノベ専門のショールームを開設したことが増収を後押しする。【リポート/編集部 芦原拓】
工務店のリフォーム戦略 VOL.8
2000万円受注相次ぐ専門店、前期比6割増の売上4億円に
- 自社の隣にリノベ専門のショールームを開設した
1人1億円の生産性
ビルダーとして年30億円を売り上げる同社がリフォーム事業を本格化したのは4年前。当時の売上高は1億4000万円だったのが、前期は4億円にまで伸びてきた。同事業の担当社員はわずか4人で、1人1億円の生産性を確保する。
その大きな理由が、同社が1500万円以上の高単価リフォームに特化したブランド「リラクス」を立ち上げたこと。そしてその販促のために、中古物件を改修して、モデルハウスとして公開し販促に活用していることにある。
例えば、築35年、敷地70坪の中古物件を1200万円で買い、1250万円ほどかけて和モダンテイストに全面改装を行った。改装後に公開したところ、最初の1カ月で25組が来場。1000万円クラスのリノベ受注が次々と舞い込むようになった。その後、1年ほどが経って集客が落ちたところで、投資額とほぼ同額の2500万円で売却。このようなモデルハウスを商圏内に複数持つことが、受注を後押しする原動力となった。
リフォーム産業フェア2022
望みグループホールディングス
倉坪茂親社長
講演決定!
日時:7月26日(火)14時30分~15時20分
会場:東京国際展示場(東京ビッグサイト)
ショールームで相談 → モデルハウス見学の導線が高額受注に
さらに昨年、ここからさらに一歩を踏み出した。自社の隣に、新たに120坪のショールームを開設したのだ。新築とリフォーム両方を兼ねた店舗だが、ユニークなのは、同じ建物なのに2つの入口があること。ひとつは新築用で、黒を基調にしたシックな印象に。
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