住宅ローンの借り換えにより、実質負担ゼロリフォームをサポートするeco mama Life(北海道札幌市)が話題を呼んでいる。現在、25件の借り換え実績があり、審査が通った全員がリフォームを実施。中には、ローン減額と太陽光による電気代の軽減、売電収入により家計の月の収支が4万円以上変わったというケースも出てきている。
eco mama Lifeとは節約できる住まいや暮らしを提案する住宅・生活・金融等の女性専門家グループ。運営は、屋根専門会社のMr.ルーフマン(北海道札幌市)が行う。太陽光販売時に金利の高い無担保ローン以外のローンが使えないかと模索したことが、グループ発足のきっかけだ。
Mr.ルーフマンが運営
「住宅借り換え時に太陽光の費用をローンに組み込み1本化できるとの情報があり、20行を調べました。ほぼ無理との回答でしたが、ある銀行からできるとの回答をもらい約2年前からスタートしました」(高橋夕湖さん)
スタッフの高橋夕湖さん(左)と牛澤由美子さん(右)
実際に取り組んで見ると、10年強前にローンを借りた人は35年固定で3%半ばから4%の金利で借りている人が多い。それが今や10年固定だと1.5%を切る水準となっているため、残金にもよるが借り換えで数万円の違いが出る。
札幌市北区のTさん邸の場合は借り換え時に太陽光発電システムの導入、屋根外壁塗装、HEMS、玄関フードのリフォームを行った。結果、住宅ローンは2万8574円安くなったほか、月の電気代が2700円安くなり、売電収入が月に7300円あった。つまり3万8574円お得になった計算だ。
今後はハウスメーカーや工務店と提携し、借り換えの代行事業も実施する計画。また、借り換えでいかに家計がお得になるかを、口コミで伝達する女性ネットワークの拡大にも取り組んでいく。「実質負担ゼロでのリフォーム」というと、お得感がありすぎて警戒されるケースがあるため、実際借り換えを行った家庭の主婦を宣伝担当として認知を広める考えだ。

最新記事
この記事を読んだ方へのおすすめ
-
1654号(2025/06/23発行)23面
-
1654号(2025/06/23発行)19面
-
1652号(2025/06/09発行)1面
-
1651号(2025/06/02発行)2面
-
1651号(2025/06/02発行)5面