約500社の工務店ネットワークを組織するエヌ・シー・エヌ(田鎖郁男社長・東京都港区)は、ウェブ中継「リフォーム物語」を開始する。これは同社が提供する「SE構法」で建てた家主のリフォームをウェブで1年間継続してリポートしていくというもの。
狙いは同社のSE構法がリフォームしやすい点やリフォームの魅力をエンドユーザーに理解してもらうこと。SE構法は、スケルトンインフィル構造になっており、間取り変更がしやすい点が特徴。
家族構成が変わるなどライフスタイルが変化した際に間取りを変えやすい。また、柱、梁の耐久性も特徴で長期にわたる利用が可能。さらに、住宅履歴管理もしているため、リフォームの際に活用できる。
これらのメリットを実際の改修事例を基に発信し、SE構法で建てられた家のブランド力を高める。
松延隆行執行役員は「構造がしっかりしていて、耐震補強が長期にわたって必要なければ、他の住宅と比較してどれだけのコストメリットがあるのかという経済性も伝えていきたい」と話す。
同社では資産化住宅研究会を発足させ、住宅の資産価値が高く評価されるためについての研究を進めている。
今後は、ウェブ中継のみならず、これまで同ネットワークで建ててきた約3100棟を対象にインスペクションを実行していく。既存住宅長期優良住宅の基準に合致するものは認定の申請を行っていく。
さらに、築10年が経過した住宅には、メンテナンス点検後に、移住・住みかえ支援機構のマイホーム借り上げ制度に登録できるようにしていく。自宅を賃貸する仕組みで、仮に転居する際に利用すれば、持ち家を手放さずに賃料収入が発生する。

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