愛知・岐阜の中堅ビルダー新和建設(愛知県北名古屋市)は、2期後のリフォーム売上高30億円に向け事業を強化する。近々に、岐阜県の西濃地域にリフォーム拠点を2カ所出店し、強みとなる古民家再生件数を拡大する方針だ。
同社の前期リフォーム売上高は19億4000万円。ここ2年で7億円強売り上げを伸ばしており、そのけん引役となっているのが、古民家再生だ。同社の営業エリアには築80年を超えるような古民家が多く、リフォームをほぼ行っていない住宅が多数を占める。築80年の住宅改修をきっかけに、本格的な古民家再生事業をスタートさせた。
現在、平均単価は約2000万円。中には6000万円というリフォームも行っている。年間60件ほどの受注を獲得し、同事業の前期実績は約12億円。リフォーム売り上げの約6割が築古住宅の大型改修となる。
「解体時、基礎、構造、造作、完成時にそれぞれ見学会を行っています。毎回数十人に来ていただいています」(田口文男副会長)
中には、通し柱の中がシロアリで空洞になっているような物件もある。柱や梁まで交換できる技術を見学会で実感してもらい、受注につなげるのが同社のやり方だ。その後、数カ所の現場を回るバスツアーで住み心地などを実感してもらい、不安を払拭してもらう。バスツアーは10人が定員だが、毎回満員となる人気で、参加者の6割ほどが大型改修につながっている。
今後は、現提案エリアの愛知県名古屋市、岐阜県の美濃賀茂市地域を拡大し、受注増加につなげていく。

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