千葉県の有力ビルダー、広島建設(千葉県柏市)は、リフォーム事業の強化を進める。
築10年を迎える新築OB顧客へのメンテナンスパックの発売により、合わせて行う塗装リフォームの受注が発生。今後、約7000件の顧客を中心に、受注拡大を図る方針だ。
同社の前期売上高は約170億円。新築住宅の完工は年間600棟に及ぶ。2003年からリフォーム事業を行っているが、現在の売上高は3億円弱と、売上高全体に占める割合は2%に満たない。築年数が経過したOB顧客の増加、新築事業以外の柱の形成などの理由から、事業強化に動く。
提案先は、自社のOB顧客が中心。昨年から築10年を経過した顧客に対する営業を本格化した。提案商品として昨年、トップコートのみの防水工事、15年目の無料点検、5年の構造部の延長保証の3点で15万円のパックを開発。月々40件弱ある築10年の対象物件のうち、半数が点検を行い、6、7件が受注に至る。
また、メンテナンスパックを契約した人のうち、4、5件の人が同時提案する外装の塗り替えも実施する。現在10年点検の提案を行う人員が3人。そのほか2、3人がリフォーム部門に在籍する。
菊地有取締役は、「新築が厳しくなる中、リフォームの人員を増やしていきたい」と人員増強に意欲的だ。定期的にOB顧客へのDMは行っているものの、顧客フォローを強化するには人材不足。新築事業の状況にもよるが、人材のシフトを構想する。
同社は1968年創業。2005年度には100億円を突破。消費増税の影響があった、前期も増収増益の好業績を上げた。

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