和歌山県で年商52億円を売り上げる有力ビルダー紀の国住宅(和歌山県和歌山市、林博文社長)が、リフォーム倍増に向けて動きだした。2015年5月期のリフォーム売上高は2億7000万円。今期5億円超えを目指す。
リフォームを担う、専門事業部を立ち上げたのは昨年10月。イベント等を開催し、これまで手掛けてきた新築OBだけでなく新規を積極的に集客。新築OBの営繕工事を中心に行っていた前々期よりリフォーム売り上げを3倍に拡大した。
今後の施策は2つ。1つは人材採用と育成の強化だ。事業立ち上げ時5人だった営業スタッフは、8カ月で3倍の15人に増強。今期中に20人体制にする。人材は中途を採用し、30代までの業界未経験者を採用している。1人のベテランに1人の若手をつける師弟制で育成。新人は半年間はベテランの下で基本スキルを身に付ける。
また月1回の会議と週2回の研修を行い座学で学ばせるほか、営業スキルの向上のため、マナーなどをロールプレイングで学んでいく。
2つ目は南大阪エリアへの出店。9月に大阪府の泉佐野市に、12月に貝塚市に新築モデルハウスとリフォームショールームを合わせた総合展示場を開設し、同エリアでの集客を開始する計画だ。
「南大阪エリアでは、初年度リフォーム売り上げを4000万円見込んでいます。和歌山では新築の知名度を生かしてきましたが、大阪では、リフォームで知名度を伸ばし、時間差で新築の受注を取るイメージで考えています」(林裕介常務)

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