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キーワード:生活空間をシェア
リフォームによって、これまでと違った新しい交流の場を生み出すこともできる。シェアハウス「絆家」を運営する絆人(きずなびと、東京都板橋区)が9月、千葉県幕張市にオープンしたシェアハウス「Global HUB 幕張」は、日本人と外国人が住む国際交流を目的とした建物になっている。
外国人と日本人の入居者が食事で交流する風景
「国内留学」の場に
同シェアハウスは、5階建て賃貸マンションの1階11室と2階2室の計13室の構成。3LDKの1部屋には4人まで入ることができ、最大収容人数は52人となっている。各部屋のデザインが違っており、入居者が希望のデザインの部屋を選ぶことができる。 デザインは、アメリカンヴィンテージ、バリ風、北欧風、イタリア風、モロッコ風の5種類で、壁紙の柄や色、インテリアが異なる。
アメリカン風の居室。レンガ調のデザインの壁紙が室内にアクセントを与える
コンセプトは「国内留学」だ。日本にいながら、多様な外国人と交流ができる場を目指している。部屋によって、「英語力を本気で伸ばしたい人のための英語オンリーのエリア」、「日本語力を本気で伸ばしたい人のための日本語オンリーのエリア」、「異文化交流を楽しめる言語ミックスのエリア」などを設定し、言語習得の場をつくり出す。
すでに多様なバックボーンを持つ入居者が集まっている。例えば、30代の日本人男性。海外協力機構(JICA)で長らく海外に滞在していたが、帰国し幕張の研究所で働くことが決まったのを機に、利便性と家賃の安さ、国際交流のコンセプトに引かれて入居してきた。
また、18歳のカナダ人男性は、ワーキングホリデー目的で入国したが、日本でエンジニアとして働くことが決まり、入居。この外国人男性の場合、家賃保証の関係で一般賃貸に入居しにくいという事情があったことから、特に入居を強く希望したという。
アジアンテイストの居室。籐製の家具が印象的
料理で言語交換
ではどのように交流を生み出すのか。ただ各部屋に住むだけでは、その部屋の人としか関わらない狭いコミュニティでまとまってしまう。同シェアハウス責任者の久保祐人営業マネージャーは次のように話す。

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