コスモスイニシア、VRで再販の事業期間を短縮

リノべ事業への展開も進行中

　VR技術を活用する会社が急速に増えている。中古住宅の買取再販事業やリノベーション、新築事業を展開するコスモスイニシア（東京都港区）もその1つだ。7月末に、買取再販事業でのVRサービスを開始した同社のレジデンシャル本部流通事業部・辻川悟事業部長に話を聞いた。

Beforeイメージ

Afterベースイメージ

瞬時にデザイン切り替え

　同社が提供するのは、VRでリノベーションが完成する前の物件の内覧を行うというもの。ユーザーは、スマートフォンが取り付けられた、オリジナルのヘッドマウントケースを装着して、VR映像を見ることができる。

　一番の魅力は、ヘッドマウントケースの側面に設置されたボタンを押すだけで、瞬時に複数のデザインパターンを切り替えられる点。これによって、デザインの違いをより簡単に比較することができる。

右側面のスイッチでイメージの切り替えが可能

　また、ベランダからの実写の眺望を体感することも可能だ。加えて、ホームページ上では360度画像として公開できるので、コンテンツの厚みが増す。

　また、壁紙や床材、面材などを自由にセレクトできる「ホームデコレーション」の利用促進にもつながる。完成前にプランを変更、追加することができるからだ。さらに、数パターンを瞬時に切り替えてみることができるので、同サービスの提案に適している。

　そして、施工前と完成後のイメージを見比べられるようにすることで、完成前に販売を開始。完成後に販売開始する従来の方法よりも、仕入れから販売までにかかる時間の短縮を目指す。