不動産SHOPナカジツ、仲介プラス「改修」で売上16億円

・ナカジツが中古住宅仲介とリノベをまとめたサービスで業績好調
・仲介店舗のそばにリノベ体感ルームを作り、購入者に積極的提案
・早期売却・高音売却のメリットを売主に訴求し、更なる拡大へ

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100人の不動産営業マン全員で「リノベ」提案

　中古住宅の仲介とリノベーションをひとまとめにして提案する「ワンストップ」サービス。この「ワンストップ」事業を軸に業績を伸ばしているのが、不動産SHOPナカジツ（愛知県岡崎市）だ。前期約16億円だったリフォーム売り上げは今期21億円に伸びる見込み。不動産仲介店舗とリフォームショールームを組み合わせた独自の提案方法がヒットしている。

不動産情報も「リノベ向き物件」として紹介する

「おうち探し館」展開

　「今、最も中古住宅のリノベーション分野に力を入れています」。こう話すのは山口博史取締役。同社は不動産仲介を軸とする企業で、「おうち探し館」という名前の店舗を愛知県内を中心に13も展開している。

　他の仲介会社と明らかに異なるのは、中古住宅の購入者には積極的にリフォーム、リノベーションを提案するというもの。ユニークなのは仲介店舗のそばにわざわざリノベを体感できるモデルルームを作り、中古住宅購入検討者に積極的に見てもらっている。「Asobi style showroom」というのがそれで、計5店舗ある。

　「豊田市、名古屋市名東区にある不動産ショップはほぼ併設と言ってもいい場所にあるので、中古住宅を買いに来た方にはついでに見ていきませんかとご案内するようにしています」（山口氏）

　名古屋駅前にある「大名古屋ビルヂング」にも出店しているが、なんと10階に仲介ショップがあり、その上の11階にモデルルームがある。3パターンのリビング空間が表現されており、リノベでここまで出来るということを具体的に伝えるために活用されている。

大名古屋ビルヂングにあるモデルルーム。高級感ある雰囲気もリノベで可能だと提案している

単価250万円

　ワンストップビジネスを手掛ける場合、リフォームの提案が苦手な不動産営業が多いため、リフォームに詳しい担当と二人で提案するというやり方が多い。だが、ナカジツでは約100人の仲介担当がリフォームの提案までしている。水まわりのリニューアルなど基本的なものはもちろん、ガラッと雰囲気を変えるリノベまでプレゼン。