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【特集:リフォーム業界トレンド】#03 新築神話崩壊
住宅を買うなら新築、というこれまでの常識が崩壊してきている。個人年収や家族構成、趣味嗜好の変化により、住まいに対する消費者の考え方も大きく変わり、中古をより積極的に選択する事例が増加。中には新築住宅に関心のない消費者も現れている。こうしたニーズの変化に合わせて、新築と中古住宅の「二刀流」に取り組む企業が出てきた。
◆オフィスHanako 安く買える選択肢として中古住宅を提案
新築買えないから中古
新潟県で新築注文住宅を供給してきたオフィスHanako(新潟市)が昨年9月、ユニークなサービスを始めた。それが中古住宅専門店「Kidoriya」だ。同店は中古住宅を購入したい消費者をターゲットに、物件探しからリフォームまでをワンストップで請け負う、というものだ。これまで新築で9億円、持ち家のリフォームで2億円を売り上げてきた同社としては、中古不動産の事業には初めて進出することになった。
昨年9月に開設した中古住宅専門店「Kidoriya」
なぜこれまで新築を中心に成長してきた同社が中古不動産事業に進出したのか。渡辺さゆり社長は次のように話す。
「注文住宅が欲しいと相談に来ても『高くて買えない』と断念するお客様がここ数年増えています。新築が売れず、お客様を逃してしまうことは当社としても非常に痛い。そこでもっと安く住宅が買える選択肢として中古の提案を開始したのです」
実際、同社の提供するサービスを比較すると、新築より中古住宅のほうが1000万円程度安い。同社の新築は平均で2300万円。これに土地の取得費用を含めると3500万~4000万円になる。一方、中古住宅のスタンダードなリフォームプランならば総額2500万円程度で住宅を取得できる。
インスペクションが必須
オープン後の3カ月間は上々のスタートを切っている。毎週末の集客で1日平均5組、多ければ10組を超える日もあった。また、12月7、8日に「Kidoriya」で開催した相談会には多くの若い夫婦が集まり、住宅購入の相談が続いた。オープン後3カ月間で受注も5件あり、仲介とリフォームの粗利益で1000万円を超えた。顧客のニーズを捉えたことに渡辺社長は手応えを感じている。
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