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新築分譲住宅にもリフォーム提案の可能性がある。家の資産価値を考える顧客が増えてきているためだ。都内のある新築分譲戸建てでは、約3000万円のリフォームを施した。不動産仲介業を手掛けるスタイルオブ東京(東京都港区)がエージェントとして売買をサポートした。
目的は性能向上
こだわりのキッチン。カウンターには施主・I氏の夫の故郷であるメキシコのタイルが。I氏は「個性を出しすぎたかな」と資産価値を気にしていたが、藤木社長の「内装は減価償却だから」という言葉に納得していた
東京都杉並区にある新築の分譲戸建ては、JR荻窪駅から約20分歩くと見えてくる。4LDKの2階建てで、1階はLDKと1部屋、2階は3部屋。価格は8900万円。コロナ前に取引された土地であるゆえ、戸建てが軒並み1億円超の同エリアでは「かなりお買い得だった」と施主のI氏(40代女性・匿名)は話す。
今年2月に購入して8月に完成した物件は、施主に引き渡し後すぐにリフォーム工事が開始された。年内に完成・引っ越し予定だ。
リフォームの大きな目的は気密・断熱性能の向上だ。天井・壁にはもともと新築時に断熱材としてグラスウールが入っていたが、透湿防水シートを張り、上からセルロースを吹き込む入れ替え工事を実施。同時に発泡ウレタンを隙間に使用し気密性を高めた。床もグラスウールの床用断熱材が入っていたが、ネオマフォームとセルロースに入れ替え。窓は光を取り込みたい一部の窓をLow‐Eガラスに入れ替え、他は二重窓を追加した。

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