最安値4kWシステム約55万円の衝撃
P.V.ソーラーハウス協会(茨城県竜ヶ崎市)が運営している、太陽光発電の格安共同購入サイト『PV市場.com』会員企業数が250社まで急増している。最安値の太陽光発電システムが4kW換算で、55万円という衝撃的な価格を実現していることが会員増加の大きな原因。運営開始は2012年8月からだが、当時は4kW換算で85万円程度だったことを考えると、劇的な価格低下を実現している。会員登録をすると毎月525円の会費のみのコストで、この価格の太陽光システムを購入できる。
価格が安いために会員が増え、太陽光発電関連企業は提携したくなる。同時により売れるため、価格競争力が加速するというビジネスモデルで価格を押し下げてきた。今後、より価格競争力が問われる太陽光発電市場において、仕入れの弱い地域のリフォーム会社や工務店にとっては大きな力となりそうだ。
「この金額ですと弊社の試算で、工事費と消費税、利益を乗せて、補助金を差し引きした実質の投資金額が100万円を切ります。実質の減価償却期間が6年程度になり、消費者にとっても魅力的な金額設定です。日本のメーカーでも1kWあたりシステム一式を工事費別途で20万円前後から販売しているので、国産メーカーを扱いたいという方も会員になられています。」(南野一也会長)
同社では販売・営業支援でもきめ細やかなサポートを行っている。事業成功のための研修会を月に一度程度の頻度で開催したり、同時に太陽光発電の集客専門の事業者や、営業提案ソフトメーカーと提携してタッグを組んで、会員企業が太陽光発電の事業に成功するように支援している。単独では難しい仕入れの改善を実現できることに加え、同協会のノウハウを営業にも生かせるサービスとして今後も会員数を伸ばしていきそうだ。

最新記事
この記事を読んだ方へのおすすめ
-
1652号(2025/06/09発行)3面
-
1641号(2025/03/17発行)16面
-
WEB限定記事(2025/03/14更新)
-
1640号(2025/03/10発行)7面
-
1640号(2025/03/10発行)2面