サーラグループ、ガス顧客44万件の需要喚起

　ガス事業を中核とするサーラグループのリフォーム売り上げが50億円を突破し、57億円となった。約44万件のガス供給先を中心に提案を実施。２０２０年度に１００億円のリフォーム売上高を目指しており、中間点となる３年後の２０１６年度76億円を目指す。

３年後リフォーム売上高76億円へ

　サーラグループは、エネルギー・住まいを中心にさまざまな事業を手掛ける40社以上の企業グループ。リフォーム事業は、都市ガスを提供する中部ガス、LPガスを提供するガステックサービス、リフォーム会社のリビングサーラの３社を主体に展開。

　その中でも、リビングサーラ（愛知県豊橋市）は、事業拡大の主軸となる。同社の２０１３年度売り上げは前年度比４％増の20億６７００億円、経常利益は９０４７万円を記録。２０１６年度では、売上高30億円、経常利益１億３５００万円を目指す。そこで、現在注力しているのが人員の育成。ただ、自社の社員ではなく、中部ガスとガステックサービスに所属する１８０人の営業社員の教育に力をいれている。

　「ガス会社で発生した工事も５００万円以上の工事は建設業許可を持つリビングサーラで元請けします。つまり、彼らの引き合いが増えれば、こちらの需要も増えることにつながります」（山本鉄秀社長）

　研修は昨年から開始。月１、２回の開催で建築用語といった基本から訪問時の会話の仕方やロールプレイングを実施。今年はレベルを上げプランニングや現場調査、収まりの研修を行っている。

　また「昨年の秋口から売りやすいキッチンとバスなどのパック商品を作りました」（山本社長）

　例えばキッチンのＬｉｇｈｔシリーズは、クリナップのラクエラかトクラスのBbから選択でき、どちらも59万９０００円（税別・工事費込み）。バスのＬｉｇｈｔシリーズは、TOTOのサザナＳタイプかノーリツのクレッセＪＸからの選択で79万9000円（税別・工事費込み）。このパックで、３月までのキャンペーンを実施。中部ガスとガステックサービスのキッチン・バス販売台数が前年同時期と比べ４割増しの３００台となった。

　関連して、リビングサーラの大型案件の引き合いが増加。今期（９月決算）は、半期で１０００万円以上の引き合いがすでに17件決まっている。

　今後は人員のレベルアップと共にガス提供先のリフォーム需要掘り起しを進めていく。