国内外で給湯・空調機器の製造・販売を手掛けるパロマ・リームホールディングス(東京都千代田区)。同社は日本では「パロマ」ブランドで知られているが、売上高の9割以上は海外。北米を中心に世界85カ国で事業を展開するグローバル企業で、2024年12月期の売上高は1兆円を超える。今後はM&Aや欧州マーケットでのシェア拡大に注力し、2034年に売上高3兆円を目指す。
M&A、欧州強化で34年に3兆円計画
世界85カ国で事業
同社の主力商品は給湯器、エアコンなどの空調機器、そしてコンロなどの厨房設備の3つだ。これらの商品を国内外で製造・販売しており、世界85カ国で事業を展開している。ホールディングスの傘下企業は78社(その他、関連会社3社)、従業員は約1万9000人にもなる。2024年12月期の連結売上高は1兆79億円。営業利益は971億円だ。
「パロマ」というと日本ではリンナイやノーリツなどの給湯器メーカーという印象が強いが、商品別の売上構成比で最も大きいものは「空調機器事業」となっている。これが全体の50%を占める(約5040億円)。次に給湯の「温水機器事業」で47%(約4737億円)。残り3%が「厨房機器事業」(約302億円)だ。
「日本では、パロマは給湯器とコンロが有名だと思いますが、我々のグループ全体で見ると、空調と給湯がだいたい50対50ぐらいの売上高になるような、両方等しく重要だという形で事業をしています」(執行役員、経営戦略・M&A担当、満留隼人氏)
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