旭化成リフォーム(東京都新宿区)は40~50坪のコンパクトな単世帯に3世代が楽しく住まうための二世帯リフォーム商品「ヘーベルハウス リメイク コンパクト二世帯タイプ」を8月20日に発売した。これにより前年度43件であった二世帯リフォームを積極提案し、年間200棟の販売を目指す。
森田敏晴社長は商品開発の背景を次のように話す。
「高齢化社会が進み、老夫婦2人住まい、あるいは独居老人など1人で住まわれる方が増え、その方々は将来の介護などへの不満が高まっています。一方で、若い世代はご夫婦で共働きするケースが増えていますが、待機児童の問題がその阻害要因になっています。そうした中、最近の二世帯にする理由を尋ねると、家事や育児をお互いに協力し合っていくためや、孫を含め3世代で楽しく住むためなどの理由が増えてきている。これらの点から、単世帯でお住まいのお客様が二世帯化する要望あるのではないかと考え商品化しました」
現在、築20~30年を迎えるヘーベルハウスのうち、40~50坪の2階建て単世帯住宅が、約1万5000棟存在する。調査ではその約半数が既に2人以下の少数で暮らしているため、その方々を対象に提案を進めていく考えだ。
商品の特徴としては、40坪台のコンパクトな建物をメーンで考えているため、省スペースアイテムが取り揃えられている。例えば「2方向ユニットバス」は脱衣スペースとバスへの入り口を2ヵ所設けることで、「洗濯物を見られる」といった同居の気兼ねを軽減することができるものだ。そのほか、「コンパクトキッチン」は家電収納をキッチンセット側に並べたことで、1830㎜の寸法にキッチンとオリジナルの食器棚(奥行き300㎜)を向い合わせの2列にプランニングできるようになっている。
また、二世帯で一緒にご飯が食べられる「ビッグテーブルLDK」、子世代の主要スペースを通らずに親世代から孫の部屋までアクセスできる「孫共育ゾーニング」など3世代が楽しく暮らすための工夫も企画に盛り込んだ。
価格は内部の壁を壊して間取りを新しくする「間取りがえコース」で基本料金350万円+坪当たり20万円。そこにプランに応じた設備費用が加算される。キッチン、洗面、トイレ、二世帯天井加算、太陽光発電、燃料電池、1階LD床暖房のフルスペックで1970万円(40坪)となる。子世代が長期ローンを組むことも想定し、長期固定ローンも用意した。(原則無担保、最長20年返済、最大2000万円、2.5%固定金利2012年8月現在)

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