積水化学工業(東京都港区)が10月からマンション専有部リフォーム事業に参入した。高い断熱性能を実現する独自の「Refilld(リフィルド)工法」を核に、パッケージ商品の販売を行う方針だ。3年後の2016年度には共用部の工事も含め100億円の売り上げを目指す。
2016年度に売り上げ100億円目指す
積水化学工業がマンションリフォームを開始した背景には、大都市部でのリフォーム適齢期物件の増加がある。築30年を超えるマンションのストック数は129万戸に上り、今後も増大していくことが見込まれる。そこで、2013年10月1日には、「マンションストック事業推進部」を設置。配管の腐食など、従来から行う共用部の問題解決に専有部の改修を含めた包括提案を開始した。
(上)改装前 (下)改装後
専有部については、パッケージ商品「マルリノ」での提案を行う。同商品は、室内をスケルトン状態する「Refilld工法」を採用しており、
- 高断熱化
- 結露防止
- 短工期
- 高い遮音性能
の4つの特徴を持つ。玄関ドア以外、給排水システムも含め室内空間をまるごと変える内容となる。また、リビングセンターOZONEとのコラボにより、要望があればインテリアデザイン提案も同時に行う。
専有部はパッケージ商品で提案
一方、共用部に関しては、給排水管の樹脂配管への更新提案を、材工で実施する。展開エリアは1都3県。売り上げ目標としては、2016年度に専有部単独で25億円、共用部も含め100億円を計画している。

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