パナソニックが玄関周りの防犯意識に関するアンケートを行い、高齢者の防犯意識や若い女性の行動特性についての調査結果を発表した。昨年11月1日~6日にインターネット上で調査、有効回答数は全国20~60代以上の男女500人。
玄関のチャイムが鳴った際の行動に関して調査したところ、60代男性の3人に1人以上(36%)が訪問者を確認せず「玄関のドアをいきなり開ける」と回答。また、来訪者の予定がないのにチャイムが鳴ったときの心境について、60代男性はどの世代よりも高い20%が「誰が来たか楽しみ」と回答。こうした期待感が、確認せずに玄関を開ける傾向につながっていることがうかがえる。
一方で20代と30代および独身女性の防犯意識は高く、チャイムが鳴ると「誰が来たか不安」(56~58%)と感じるとのこと。多くはドアホンなどで訪問者を確認してから玄関を開けており、とくに30代女性は88%が訪問者をまず確認していることがわかった。
また、空き巣の留守確認は、「インターホンで呼ぶ」が約46%(※1)で最も多く、マンション狙いの強盗犯の侵入口も「表出入り口」からが約75%(※2)となっているが、この手口については全体の49%が「知っている」と回答。中でも60歳以上の男性では62%にまで周知されている割に、そのうち29%が知っていながら来訪者を確認せずにドアを開けていることも明らかとなった。
さらに、モニター付きインターホンの利用状況等に関する調査では、同機器の利用状況は47%で、使用者の90%が「必須」と回答していることが判明。利用していない人で購買意欲もない方は「工事が面倒(35%)」「価格が高い(47%)」を主な理由にしていることがわかった。
※1 ・・・ 平成15年㈶都市防犯研究センターJUSRIリポートから
※2 ・・・ 平成24年 警視庁 犯罪統計書から

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