仕事と子育てに追われる有職主婦ママより専業主婦ママの方が、睡眠環境が厳しいという。住環境研究所が実施した「睡眠実態調査」で明らかになった。
同調査で30歳代~40歳代女性に睡眠の満足度を聞いたところ、「満足」「やや満足」を合わせた「満足している」と答えた割合は、「就業あり・子どもあり」層は44%だったが、「就業なし・子どもあり」層は39%と低かった。一方で「不満」「やや不満」を合わせた「満足していない」割合は、「就業あり・子どもあり」層が25%に対し、「就業なし・子どもあり」層は36%と高く、専業主婦のママたちの方が睡眠に不満を持っている。
これは睡眠時間にも表れており、睡眠不足といわれる「6時間以下」の割合が、「就業あり・子どもあり」層は29%に対し、「就業なし・子どもあり」層は33%と高かった。
「就業なし・子どもあり」層は、幼い子どもを抱える専業主婦が多く、夜間の授乳による中途覚醒などで、質のよい睡眠を取りにくい。さらに、一日中子どもと向き合うストレスや、相談相手のいない孤独感などが入眠の妨げなどにもなっているという。
専業主婦のママたちが良い睡眠を取るには、夫との家事分担や家事動線の短縮などで、まずは決まった時間に規則正しく就寝、起床できるよう環境改善を行うことが必要だ。

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