ブルムといえば、オーストリアに本拠を置く世界的金物メーカー。家具やキッチンにおける扉の開閉の動きを感覚的な優美なものに変えた企業として、200近い国で愛用されている。特にキッチン収納の発展における同社の功績は大きい。こうした金物の開発の裏には、徹底した同社のキッチン動線研究があった。日本での総代理店デニカ(千葉県船橋市)を取材した。
デニカの本社ショールームに展示されているハンドルレスキッチン
5つのゾーンでキッチンを構成する
ブルムのキッチン研究の結果は単純明快だ。「食品」「食器」「シンク」「調理準備」「加熱」の5つのゾーンに分け、これを様々なキッチンに適した構成で配置することで、使いやすいスムーズな動きを実現する(図1参照)。これを無視すると動線は複雑になり、施主は無駄な動きを多くしてしまうことになる(図2参照)。
キッチンの理想の配置(左・図1) 劇的に動線の長さはレイアウトで変わる(右・図2)
「食品ゾーン」はキッチンの中心に大容量で用意する。人気のタワー型の収納はガラス面などを組み合わせて中身を見やすく、またコンテナがスライドすることで取り出しやすくなる。

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