熊本地震で未倒壊7棟
2月2日、震災対策技術展横浜が開催された。制震ダンパーに注目が集まった。揺れを抑えるのではなく、逃がすことで、複数回の揺れにも安定して耐え、リフォームでの活用事例も増えている。
外張りや窓開口部にも設置可
複数回の大きな揺れが襲った熊本地震でも、導入された住宅7棟が未倒壊だったのが、日立オートモーティブシステムズ&ナガノ(東京都中央区)の「H1ダイナミック制震工法」のオイルダンパーだ。
同製品の特徴は導入方法に柔軟性がある点だ。内壁の中に施工するだけでなく、例えば、外張りの壁を追加する際や、窓の開口部の上半分に追加で設置できる複数の方法がある。「これまで累計1万棟以上に導入されており、うち半分がリフォームです」(新事業推進営業本部オイルダンパー営業部・制震グループ草柳貴之氏)
また2008年以来、新築とリフォームを合わせて1万5000棟に導入されているのが住理工商事(愛知県名古屋市)の「TRCダンパー」だ。特殊粘弾性ゴムをダンパーに組み込んだ同製品は、地震による揺れを最大で50%も低減させる。

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