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セイキ総業「カートリッジ網戸」、網戸のパイオニアが作った高付加価値建材

セイキ総業「カートリッジ網戸」、網戸のパイオニアが作った高付加価値建材

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「面ファスナー」で取り外し、水洗いが簡単

 1960年代に「網戸」を開発、現在もトップメーカーとして走り続けるセイキ総業。同社は創業者である守谷守会長の発想力で、ユニークな網戸を続々と発表してきた。2016年には画期的な「カートリッジ網戸」を発売。今年5月には、ネットの縁部分を布製にした「カートリッジ網戸II」も登場した。

セイキ工業簡単に取り外しが可能な網戸

日本初の網戸製品を開発

 守谷氏は祖業のセイキ工業を1962年に創立。当時は高度成長期で、日本に電気洗濯機が普及し始めた時代だった。それまでブリキだった洗濯機の排水パイプを、製法を工夫してプラスチックで作ると、家電メーカーから大量の注文が殺到。事業が軌道に乗った。

 1970年ごろ手がけるようになったのが、アメリカの進駐軍が日本に持ち込んだ防虫ネットを利用した製品。「昔は家には虫が入り放題。防虫ネットを見た時、これを戸に付けて建具にしたら家に虫を入れなくて済むと思った。窓の木枠に自分で後付けできるプラスチックの網戸を作ったら、よく売れた。新しいものを作れば売れる、建材って面白いなと思いました」(同氏)

大メーカーの影響で支店を撤収

 やがてアルミサッシが日本の家々に普及。網戸もアルミの枠になり、アルミサッシに貼り付けた専用のレールに取り付ける方式に変わっていった。同社の網戸レールとアルミ網戸は人気商品となり、全国10カ所に支社を設けて手広く販売していた。

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