冷蔵庫やオーブンなどの家電はビルトインし、統一感のある空間に仕上げるのが欧米では主流。実際、壁に組み込むことで、省スペース化され、調理する空間にもゆとりをもたらすなどのメリットも多い。当然トレンドを意識してデザインもされている。さて、今年注目のビルトイン家電は何か?
ガゲナウの「見せる冷蔵庫」はドアヒンジと庫内デザインにこだわり、冷蔵庫をキッチンからダイニングに進出させた
ミラノサローネ会場には「FTK」と呼ばれるキッチン家電のゾーンがあるのですが、今回大きく変わったのは「ビルトイン家電」の考え方です。今年、驚いた光景のひとつがこのパン(右下写真)。お花見の団子のように見えますが、実はこれ、オーブンでこんがりと焼いたもの。こんがり(というと間違い?)パン生地の表面の色を残しながら、加熱されたものなのです。
ドイツのミーレが開発した「ダイアログオーブン」は、庫内の食材の内側から熱を通す世界初のオーブン。パンといえばきつね色という常識を変える焼き上げ方です。周波数によって食材ごとに違った加熱方法が選べ、ステーキ肉とポテトを一緒に料理しても芋は中までソフト、肉はレアに加熱できます。

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