TOTO、大建工業、YKK APの3社はリフォーム市場開拓を目的にした提携「TDYアライアンス」の10周年を迎え、2012年3月15日、共同で記者会見を行った。会見では2012年の11月、コラボレーションショールームを新宿に開設すると発表。また、3社の技術力を組み合わせた新商品の開発を行っていくことを明らかにした。

▲左からYKK APの堀秀充社長、大建工業の澤木良次社長、TOTOの張本邦雄社長。
新ショールームの拠点はJR新宿駅から徒歩約4分の所に現在建設中のビル。2フロアを使用し展示面積は約1118坪。
大建工業の澤木良次社長は「2004年2月に広島でTDYコラボショールームをオープンして以来、3社共同のセミナー、商品説明会などを行ってきた。これらのイベントは単独よりも3倍以上の動員効果がある」と共同事業の成果について強調した。特に2010年にオープンした大阪のコラボショールームは大きな成功を収めている。TOTOの張本邦雄社長は「2010年7月のオープン後2011年6月末までの来館組数は計3万8000組。前年比で50%増だった。新宿は3社の旗艦店になる。今後2017年に向けて全国8拠点までに広げていきたい」と話した。
ショールームの特徴は3社それぞれの商品が見られる点と36坪の「グリーンリモデル」空間展示。
3社では2008年から「グリーンリモデル」を推進。これは「健康配慮」「長持ち住宅」「CO2削減」を実現し、快適で自分らしさを表現した住まいづくりがテーマのリフォーム。同分野のリフォーム強化のために、共同で新商品の開発にも今後取り組んでいくという。
会見で発表された事例は遮音性を高めたトイレ空間リフォーム。TOTO静音トイレと大建工業の防音ドアを組み合わせると騒音が減少するという実験結果を発表。また、YKK APの堀秀充社長は「ヒートショック問題を解決する商品開発にも取り組む。12~2月の間、ヒートショックはガンでなくなる人よりも多い。欧米にこのような現象は見られない。対策として浴室内の2重窓がどうあるべきかについて開発を進めている。日本の住宅の欠点を改善していきたい」と語った。

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