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TDY、環境性能評価で価格以外の価値訴求

TDY、環境性能評価で価格以外の価値訴求

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TDYの3社(TOTO大建工業YKKAP)による住宅環境性能評価システム「グリーンリモデル診断」が話題を呼んでいる。導入企業数(マイスター店)は6月末時点で2000社を超え、その数は右肩上がりの増加を見せる。消費者にわかりやすく、住まいの環境性能を伝えることが狙いのグリーンリモデル診断の実状を取材した。

診断はゾーン別提案と総合診断の2種類

グリーンリモデル診断は(1)健康配慮状況、(2)長もち性能、(3)CO2排出量、―――この3つの視点で診断を行い、住まいの環境性能を数値化するものだ。診断はゾーン別提案(浴室、洗面所、トイレ、キッチン、居室)と家全体を一度に見る総合診断の2種類で、累計の診断件数は1万件を突破した。
実際の診断はチェック項目に沿った形で実施する。例えばゾーン別提案のトイレだと、空間のサイズ、出入り口の広さ、段差レベル、便器タイプなどの20項目を調査する。1つのゾーン診断にかかる時間はおよそ10分。その後、WEB上のシステムに調べた内容とリフォーム時に利用する商品を入力すると、4ページにわたる診断結果シートが自動で作成される流れだ。
シートには現在の節水性、省エネ、清掃性、バリアフリーなどの10項目が5段階評価で示されると共に、削減できる光熱費やCO2量なども表示される。数字でリフォーム後の効果が表されるので、提案に具体性をもたせることが可能になる。

住まい全体 47項目をチェック

一方、総合診断は住まい全体、47項目をチェックするため、診断には1時間半~2時間半ほどの時間がかかる。結果はゾーン別提案と同じく、項目別に5段階評価で表示される形だ。
このように「グリーンリモデル診断」は、価格以外の提案の切り口を構築できることが特徴で、TDYは今期中に導入企業数を2500社まで増やす計画だ。

▼ゾーン別提案診断結果シート
ゾーン別提案診断結果シート
※ゾーン別提案は誰でも利用が可能だが、総合提案を利用するには研修に参加するなど、一定の条件を満たす必要がある。現在総合診断のマイスター店数は約2000社の中の600社となっている。 

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