中高級品売上鈍化
タカラスタンダード(大阪府大阪市)は11月4日、2021年3月期の中間決算を発表した。連結売上高は前年同期比10.6%減の903億4400万円、営業利益は同56.6%減の36億500万円、経常利益は同55.1%減の38億5400万円、純利益は同57.2%減の5億1300万円だった。
市場別に売上伸び率を見ると、新築市場は前年比2.9%減だったのに対し、リフォーム市場は同23.6%減と大きく減少している。コロナ禍による消費者マインドの低下が、中高級シリーズを中心としたリフォーム売上の鈍化につながったようだ。
部門別ではキッチンが前年比7.8%減、浴室が同18.4%減、洗面化粧台が同4.4%減と特に浴室部門の減少が目立った。
今後のカギとなるのは利益面の向上。業績予想は営業利益28億円だったので達成率は128.8%。通期の業績予想は営業利益は前年比56%減だったものの、予想に対する達成率は128%。営業利益を当初予想から8億円増の68億円とするなど上方修正。販管費などのコスト削減が寄与し当初の業績予想を上回ったとして勢いをつけた形だ。
中長期的には「ここ4~5年の足踏み状態から脱却すべく、生産・物流部門へのロボット投入や各種業務のデジタル化など、人的生産性の向上を図る方針」(渡辺岳夫社長)としている。

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