~クローズアップ建材・屋根換気~
住宅の長寿命化を図るうえで欠かせない屋根換気。空気を流して湿気を排出することで、躯体や断熱材を守る。高気密高断熱住宅が断熱層を密閉してしまうと、逃げ場のない湿気は断熱材に溜まり、かえって性能の低下を招いてしまうことも。夏の暑さ緩和と冬の結露を防止できる小屋裏換気をまとめた。
簡単施工後付け可能
パッ換[トーコー]
リフォームでの後付けが可能な棟換気システム。「穴あけ」「テープ貼り」「留め付け」という簡単な作業で設置可能。施工時の特別な技術がいらないため、屋根の塗装工事をする際に合わせて提案できる。塗装業者もパッと取り付けられる簡単施工。
年間5万棟以上の実績
リッヂベンツ[日本住環境]
現場で簡単にハーフカットできるので下屋や片流れに使用可能。ハニカム形状により、高い防水・防虫性能を保持している上、材質がポリプロピレンのため、劣化に強い。金属屋根、化粧スレート屋根に対応している。年間5万棟以上の施工実績がある。
通気する立平金属屋根材を開発
デネブエアルーフ[ハウゼコ]
通気機能を兼ね備えた立平葺きの金属屋根材。通気リブ構造と透湿ルーフィングを組み合わせることで野地板上面の湿気を運ぶ通気を生み出している。従来の立平工法と同じ工法であるため、簡単施工。価格的にも野地板上面に通気を生むものとしては低コスト。
住宅の断熱性、気密性が向上し、省エネルギー住宅が普及した一方で、仕様によっては、野地板や断熱材など躯体内に入った水分が乾きにくくなっており、瑕疵を招く。
夏場の小屋裏の温度は70℃まで上昇し、断熱材を敷き詰めていても室内温度の上昇は避けられない。また、夜、小屋裏温度が低下すると、空気中に含まれる水分が放出されて木材や断熱材に内部結露を生じ、カビや腐朽の原因となり、劣化の原因となる。住宅の長寿命化の実現には、適切な小屋裏換気が必要だ。換気方法としては、温度差や風圧によって小屋裏に空気の流れを作ること。

最新記事
この記事を読んだ方へのおすすめ
-
1659号(2025/08/04発行)17面
-
1659号(2025/08/04発行)7面
-
1659号(2025/08/04発行)7面
-
WEB限定記事(2025/08/04更新)
-
1659号(2025/08/04発行)7面