昭和23年より畳の製造を行う森吉商店(徳島県阿南市)は、自社ブランド「LivingAirあなん」を開発し販売している。5層構造でクッション性、遮音性、洗えることでメンテナンス性を高めた畳だ。畳の需要が落ちている中、新しい畳のジャンルとして住まいへの普及を目指す。
5層にすることでクッション性を高める
森吉商店
同商品は5層のオリジナル構造「リビングエアー」が特長。畳表、クッション、芯材、断熱材、裏面の5層で、クッション性、遮音性を高めた。床の衝撃吸収試験では通常の畳と比べ、衝撃を約半分に抑える結果が出た。また、軽量床衝撃音が軽減されることにより、子供が走り回る足音も階下へ響きづらくなる。
汚れた際は丸洗いができる点とその後の乾きやすさも特長。各層を圧着し製造しているため、従来の縫着工法のように針穴がなく水の侵入がしにくい。そのため洗い流した後の乾燥時間を短縮した。ただ、クッション性が高く、家具を畳の上に置くとへこみが出てしまうため、小上がりでくつろぐスペースとしての導入を推奨している。
「安心・安全を届けたい思いから、あなんと商品名を付けて開発をしてきました。子供たちが転倒や音を気にせず動き回れることや、柔らかい歩き心地を感じてもらうことで和室が癒しの空間となってほしい」(森吉久志代表取締役)

最新記事
この記事を読んだ方へのおすすめ
-
1655号(2025/07/07発行)1面
-
1654号(2025/06/23発行)25面
-
1654号(2025/06/23発行)25面
-
1654号(2025/06/23発行)23面
-
1654号(2025/06/23発行)23面