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日本インシュレーション、1000℃の火にも耐える建材

日本インシュレーション、1000℃の火にも耐える建材

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日本インシュレーション(大阪府大阪市)はゾノトライト系けい酸カルシウムを基材とした、耐火性、調湿性に優れた建材Baubioを製造販売している。硅石、石灰、水の自然素材を原料にしながら、1000℃の火にも3時間耐えることができる耐火性と断熱性が特長だ。

内装へBaubio-調湿Tを施工内装へBaubio-調湿Tを施工

日本インシュレーション

Baubioは特徴別に3種の製品、「断熱N」「調湿HとT」「漆喰W」を展開する。「断熱N」は外壁、屋根、床下へ施工するボード型の断熱材。耐火断熱性に加え、経年変化が少ないことも特徴。素材が多孔質であるため調湿機能を併せ持ち湿気によるカビの発生や、温度変化による形状変化が起きづらい。調湿性能を高めた「調湿H」「調湿T」は硅石、石灰の多孔質性質を生かした内装材。調湿Hは厚さ12mmで収納空間や脱衣所など狭い空間で湿気のたまりやすい場所、調湿Tは厚さ15mmで居間などの広い空間への施工に適している。湿度をカビやダニの発生が起きづらい60%前後に保つことができ結露の発生も抑制する。「漆喰W」は漆喰に似た風合いをもつ内装ボード。樹脂を加えることで加工性が高くなり壁や天井の装飾としても施工が可能な建材だ。

同社は1966年に高耐熱素材、けい酸カルシウムの一種であるゾノトライトを、独自の製法で開発。非住宅での建築やプラント事業での耐火断熱材料の製造を行っていた技術を生かし、2009年から住宅断熱調湿材の販売を開始した。

「自然素材でできているため、シックハウス症候群の原因物質の放出もありません。化学物質を家に取り入れたくない方でも耐火、断熱、調湿性能を高めることが可能です」と取締役管理本部経営企画部部長の金子一郎氏は話す。

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