建築部材の製造及び販売を手掛けるオークマ(福岡県朝倉市)が、このほど高耐久金属屋根材「エフガード」の販売を開始した。
1平米あたりの重さは5キロ
台風などの災害を想定した強度
1平米あたり約5kgの重さで、屋根材としては最軽量クラス。下篏合が密着するように重ねて納まるため、台風のような強い風にも耐えられる点が特徴だ。
表面鋼板には、錆に強いガルバリウム鋼板の上に有機系骨材を混ぜ、塗膜に厚みをつけたポリエステル塗装を施し焼き上げられた「ネオマット」を使用。優れた対候性が実証されており、エフガードの芯材である「硬質ウレタンフォーム」は、雨天の時も大きな雨音がならないように工夫が施されている。
同社では5年前に屋根カバー工法の「シーガード」を発売し、順調に売り上げを伸ばしてきた。しかし、同商品は平板スレート瓦のみへの対応というもの。どのような種類の屋根でも対応できる商品を提供することの重要性を感じ、シーガードの発売3年目ほどから構想を練り始めたという。
「エフガードは、アルミ蒸着のクラフト紙が長さ1800mmある裏面の全面に貼ってあります。縦に筋が5本ほど入っていることで通気が確保でき、屋根に全面密着しないところが、他メーカーと大きく違うところです」(山下裕人本部長)
役物は自社の純正品ではなく、他社メーカー商品を推奨品として提供。役物の価格のコストダウンを図ることができるため、屋根材にかかる全体の費用を抑えられる。
説明がなくても施工できるように設計・施工マニュアルを用意した上、シーガード同様に、施工のビデオを公式サイトにアップ予定だ。
3年後には、月に約100棟分となる1万平米ほどの売り上げを目標にしており、エフガードを起爆剤に、シーガードの売り上げも伸ばす相乗効果を目指す。

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