サンワカンパニー(大阪府大阪市)は2021年9月期の決算を発表。売上高は前期より7.6%の増収となり、過去最高の112億5900万円だった。営業利益は431%増の2億7500万円。
「家にいる時間が多くなったから、キッチンやユニットバスなど工事を伴うものを交換しようという需要は今のところなく、巣ごもり需要の影響を受けて成長したというよりは今まで投資してきたものが実を結んだ年だったと思う」と山根太郎社長は語る。
ウェブ広告やSEO対策などの集客施策が功を奏し、会員数は2018年から2021年にかけて約1.5倍となり、「市場のシェアが取れていっている」と手応えを感じている。
2021年9月期は、住宅事業や不動産再販事業などの新規事業も強化。スペースデザイン事業部を新設した。加盟工務店に対しデザインコードを提供することで、デザイン性の高い住宅設計を可能にするサービス「ASOLIE」の展開を開始。同社にとって初のストック型ビジネスとなる。また、モジュラー建築「CLASCO」の新シリーズとしてトレーラーハウスタイプの「mobileCLASCO」を発売するなど、同事業に注力している。
今後について山根社長は「構造変革期が2021年で終わり、2022年9月期からは成長加速期に入る。経費のかかるような投資を一旦止めて、利益を出しながら成長をするフェーズに入っていく」とし、3つの柱として新事業の創造と海外事業の成長拡大、国内事業の収益基盤強化を掲げる。

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