抗菌・抗ウィルス効果も
Eco Bamboo(東京都中央区)はこのほど、竹を原料とする活性炭に光触媒技術を使用した板材を発売した。
クローゼットや収納家具に使用された木目調の板材
活性炭はホルムアルデヒドやベンゼン系物質、アンモニアなど人体に有害な空気中の浮遊細菌を吸着するのに優れる。光触媒作用により、家庭環境中の有害なカビや大腸菌などの病原菌を死滅させるのに効果も持つ。
板材は木目調や石目調、特殊素材などさまざまな表面仕上げが可能で、約200種類から選択できる。家の内装や家具、浴室、エクステリアなど利用範囲も幅広い。
開発背景を黄河氏はこう話す。「ウッドショックもあり、木材にとって替わるような天然素材でリーズナブルな価格で提供できるものはないかと考え、竹に注目しました。竹の資源豊かな中国では、資源をどう利用できるかが課題でした。資源を生かし、有効な建築資材として何かできないかと考え開発しました」
日本建築総合試験場でのホルムアルデヒド放出量試験では、0という結果となった。人体への影響がない建材として提供していく。
「日本ではトイレやタンス、炊飯器の中に炭を入れるなど、生活の中で炭を取り入れています。ですが、建材の分野では十分に使用されていなかったと感じます。木材に替わる製品として使用していただき、炭の効果でマイナスイオンを発生させ、森の中にいるような環境を提供できればと思います」と黄河氏。
今後は板材を使用した生活雑貨の提供も計画している。
黄河 氏

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