壁・床材見本帳を3冊同時発刊
サンゲツ(愛知県名古屋市)は、壁紙と床材の見本帳を同時に3冊発刊した。単体ではなくまとめて発刊したのは、トータルで空間提案ができるようにという思いからだ。リフォーム会社にとって提案しやすく、トラブルを防ぐ工夫がされている。
コーディネート写真を掲載した「リフォームセレクション2022-2024」
まず、住宅リフォーム向けの壁紙見本帳「リフォームセレクション2022-2024」は、厚みがあり、施工性の高い壁紙を厳選して110点掲載。インテリア事業本部の澤井千里氏は「せっかくお客様が決めた壁紙が薄くて使いにくいということがないよう、どれを選んでも良いように従来よりも厳しい目線で選びました」と語る。
ほかにも水回りリフォームに使いやすい商品や、リフォームをする世代に人気の清潔感のある爽やかなカラーやデザインを収録した。
「限られた点数の中でも満足して選んでいただけるラインナップ」と澤井氏。
また、同見本帳ではコーディネート写真を34点掲載しており、施主に自分で選んでもらうことで打ち合わせの時間を短縮できる。
壁紙見本帳「2022-2024リザーブ1000」には、リサイクル材の壁紙「MEGUReWALL」のほか、照明デザイナー岡安泉氏や国立科学博物館とのコラボレーション壁紙などを収録。同見本帳には施工例写真を86カット掲載したコーディネート写真集を付属している。床材やカーテンの品番も載っているため、丸ごとコーディネートが可能だ。
木目柄と石目柄238点を一覧で見られる住宅用ビニル床タイル見本帳「FLOOR TILE ikkimi 2022-2023」も発刊。本体はサンプルチップをカラー順に配置するというシンプルな構成で、施工例写真は付属の冊子に掲載した。まずは手軽に選定ができ、「商談のスピードも精度も上がると思います」とインテリア事業本部の小國良平氏は語る。
サンプルチップを一気見できる「FLOOR TILE ikkimi 2022-2023」
また、撮影した室内写真の床部分にフロアタイルを合成できる「フロアタイル着せ替えシミュレーション」サービスも開始した。「頭の中で自分の部屋に置き換えるのではなく、実際の部屋でシミュレーションできるので、リフォーム後のこんなはずじゃなかったというイメージ乖離を防ぐのに有効です」(小國氏)
インテリア事業本部 床材事業部 事業推進課長
小國良平 氏
インテリア事業本部 壁装事業部 商品開発課リーダー
澤井千里 氏

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