機能・デザイン性向上
YKK AP(東京都千代田区)は、10月31日に「リモコンシャッター」をリニューアル発売する。ポイントは施工性・操作性・利便性の向上とデザイン強化だ。
「リモコンシャッター」をリニューアル。機能性とデザイン性の向上を図った
これまでプロユーザーから「初期設定・施工に時間がかかる」「講習を受けた責任施工士しか取り扱えない」という悩みの声があがっていた。そこで、リモコンの選択ボタンを長押しするだけで自動初期設定ができ、全閉位置を手動で設定できるようにシンプル化することで施工性を向上した。
また、オンライン型の講習を実施することで、施工者の拡充を目指す。
「施工者を増やすことによって、より多くのお客様にリモコンシャッターをお届けしたい」(住宅本部住宅事業推進部住宅商品企画部 瀬口莉子氏)
リモコン操作もわかりやすく進化した。単方向から双方向通信になり、リモコン側でシャッターの状態を確認できるようになった。オプションのマルチリモコンを追加するとタイマー操作が可能。設定した時間にシャッターが開閉する。
さらに、IoTサービスとの連携が可能になったことで利便性も向上。外出先でスマートフォンからシャッターを閉める遠隔操作や、スマートスピーカーによる声での操作が実現した。
デザインを強化したのは、リモコンとシャッターボックスカバー。リモコンはインテリアに馴染むスマートなデザインにこだわった。シャッターボックスカバーは、サイドキャップの形状や仕上げを見直し、ビスが見えないようにすることでノイズレスなデザインに。瀬口氏は「これまでは意匠面の理由で採用が見送りになるケースもあった」とし、リニューアルによる採用拡大を目指す。
左:スマートなデザインのリモコン
右:ノイズレスなデザインにこだわったシャッターボックスカバー
同社の2021年度のシャッター取付率は開口部販売の24.6%、電動化率は全シャッター販売の15.3%だった。今回のリニューアルで2024年度はシャッター取付率30%、電動化率25%を目標に掲げている。

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