21世紀に入ってから、国内各メーカーによる切磋琢磨で、トイレの進化には目をみはるものがある。高性能と節水、デザインなど数多くのメリットが挙げられるが、今回は「手入れのしやすさ」と「清潔」に特化したい。
クローズアップ建材 トイレ便利機能
シャワートイレや節水機能は、ほぼすべての機種に備わっているが、個性豊かな便器の形状にあって、選ぶモデルによって違いを感じられるのは清掃性かもしれない。便器の裏や収納スペースは掃除がしづらく、ほこりが溜まりがち。便器の凹凸をなくしただけでなく、壁掛けで浮かせた商品が登場した。床から浮いていることで、スペース全体の掃除が容易になり、壁側のキャビネットにトイレットペーパーや掃除用具などを収納してすっきり見せられる。
コロナ禍以降、とくに気にする人が多くなった抗菌・除菌機能も進化を遂げている。除菌水の生成により洗浄時に便座やノズル、便器全体の自動除菌を行う機種もある。フチなし形状の便器も主流になりつつあるが、これは手入れのしやすさを優先したもので、便座裏や便器外に汚れや洗浄水がはね返りやすいというデメリットもある。泡による飛びはね制御やオゾンによる自動脱臭を備えたものもあり、各メーカーとも上位機種については「清潔と手入れ」の面でも申し分ないラインナップだろう。

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