受注につながる診断術 《特集》
窓リフォーム専門店「MADOショップ」若葉ケヤキモール店は窓診断サービスにより、オープンしてからまだ3年弱ながら、3割弱という高いリピート率を獲得している。
この窓診断サービスとは、機器を使い「断熱性」「結露」「日射遮蔽」「防音性」「防犯性」の5項目を測定。現在の窓の性能レベルをお医者さんのように客観的に調べるものだ。これにより従来は難しかった、納得性のある提案を可能にした。
「例えば今の時期、放射温度計でガラス面の温度を測ると50とか60度の温度となっています。これでは、いくら冷房をかけても温度が下がりにくいですよ、といった話につなげています。出窓の木のカウンターも60とか70度になりますので、数値をみせると『えっ、こんなにあるんですね』と驚かれますね」(山谷幸司店長)
診断をする中村友里アドバイザー
また結露の相談では、デジタル温湿度計が活躍する。この機器は室温と湿度を計測するほか、結露を起こす点を表示することができる。先ほどの放射温度計で窓温度を測り、「窓が露点より低いので結露していますね」といった具体的な状況説明が可能となる。
「こうした説明はクレーム防止にもつながります」と山谷店長。中には2重窓をつけると結露が完全におさまると思っている人がいるため、湿気も結露発生に大きく関わっていることを、デジタル温湿度計で説明することも可能だ。
「こうした機器を使うとプロの提案を演出することができますし、それが安心感にもつながります。さらにお客さんとのコミュニケーションツールにもなりますね」(同店長)
同ショップはYKKAPの「MADOショップ」直営店として2010年12月にオープン。4名のスタッフで月間15~20件ほどの工事を受注している。

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