インテリアブランドのイデー(東京都豊島区)は、リサイクル家具を入り口に、住宅のリノベーションを提案するユニークな試みを開始した。その第1弾として夏季限定で神奈川県藤沢市にリサイクル家具店を開設した。
この「イデー・ガレージ」は藤沢市の無印良品5階にオープン。7月20日から9月23日まで期間限定で金曜日、土曜日、日曜日、祝日のみ営業する。店舗内には段ボールや家具生産の際に出た廃木材などを使った約30品の家具やインテリアが並ぶ。現在1日あたり150~200名が来場しており、夏休みということもあって、親子連れが多いという。
古雑誌を再利用したスツール
特長は、店舗内に工房が設置されていること。同店では毎週一般ユーザー向けのワークショップを開催しており、この工房で廃材を使った家具の製作を体験することができる。
磯野歩店長は狙いを、「住空間を自分でアレンジする楽しみを知ってもらうため」と話す。同社では家具やインテリアを使った部屋のトータルコーディネートを行っており、住宅のリノベーションの提供も開始した。しかし同社のリノベーションの知名度が高くないこと、また家具店に住宅の工事を依頼することへのハードルが高いことからまだ実績は少ない。
「インテリアの購入、家具の製作から当社の姿勢などをよく知ってもらい、リノベーションの提案につなげたい」(磯野店長)
ワークショップでは家具製作のほかに、同社でリノベーションのプランニングを担当するスタッフによるセミナーも行われる。本格的なリノベーション提案の場にしたい考えだ。
同社は2006年に良品計画グループの子会社となっており、首都圏を中心に店舗展開している。

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