LIXILグループが、米国の衛生陶器大手アメリカンスタンダード社(ASB)の買収を完了し、完全子会社化した。
買収額は5億4200万ドル(約531億円)。藤森義明社長が記者会見で明らかにしたもので、「M&Aを通じグローバル展開を進め、海外売上高1兆円、営業利益率8%の達成を目指す」と強調した。
ASBは130年以上の歴史を持つ衛生陶器の老舗メーカーで、88億ドルの市場規模を持つ北米で、2012年のシェアが11%と2番手に位置する。ただ2012年12月期の売上高は8億3700万ドル(約820億円)、営業損益が2660万ドル(約26億円)の黒字に対し、最終損益が950万ドル(約9億円)の赤字。
藤森社長は「ASBのブランドを再構築する」とした上で、ASBの買収後「高機能トイレを米国にも普及させて、文化革命を起こしたい」と述べ、今後北米市場で温水洗浄便座などの高機能トイレを投入する意向を表明。同社長はこのほか「南米にもビジネスチャンスがある」として、南米市場の開拓にも意欲を示した。
「ASBブランドの再生構築を」と藤森社長

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