中田工務店(富山県富山市)は来年以降の新築住宅の落ち込みをにらみ、戸建て住宅の再販事業を本格的に始める。
既に富山市内の住宅10棟の買い取りを行い、年間20棟の販売を目指す。
「富山市内では街中に多数の空き家がでています。壊すにも解体費用がかかりますから、その分を差し引いて購入し、新築と同じくらい費用をかけて再生します」(中田幸男社長)
どのようなリフォームを行うかは、物件の状態によるが、現行の新築住宅と同等の建物性能が基本。築年数30年から40年ほどの物件が中心となることから、ほぼスケルトン状態にして、全面改装を行う。設備もすべて取り換えるため、新築住宅と変わらない見た目となる。
「同じ地区、規模で新築住宅が2500万円かかるとすると、このリフォーム後の物件価格は1500万~1600万円くらいを想定しています」(中田社長)
本格的に再販事業を行うにあたり、試験的に2棟をリフォームし、販売を行った。宣伝は折り込みチラシで実施。1回の折込みで2棟とも販売に至ったことから、中田社長は同事業の見通しは明るいと考える。
同社の売り上げは約11億円。年間約40棟の注文住宅を提供する。関連会社では輸入建材の販売も行う。

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