2月中旬に首都圏を襲った記録的な大雪では、自宅カーポートの崩壊が目立った。カーポートの販売・施工を行うMADOショップでも、首都圏の販売店では顧客からの問い合わせが相次ぎ、対応に追われている。
「当初はカーポートやテラス屋根に積もった雪の下ろし方に関する相談が多かったのですが、16日の週には圧倒的に撤去や修繕、付け替えの依頼が増えました。"カーポートが倒れて車がダメになったから、とにかく早く付け替えてほしい"という方も多く、現在その対応にスタッフ一同追われています」(YKKAP住宅東京支社MADOショップアドバイザー中野世津子氏)。
積雪のほとんどない首都圏では通常、耐積雪量20㎝程度のカーポートが取り付けられていることが多いが、今回はそれをはるかにしのぐ積雪で、雪の重みでパネルの枠組みがぐにゃりと曲がる、片流れ製品で屋根が折れる、支柱が倒れるなど、撤去し新設しなければならない深刻な状況に陥った。
JAF(日本自動車連盟)によると、東京・神奈川・埼玉・群馬・山梨の各都県で自宅カーポートが積雪により倒壊し、下敷きになった車の救援は268件に上った。
全国で1000店舗以上を展開するMADOショップでも首都圏での相談件数が急増、東京都立川市の若葉ケヤキモール店にも毎日10件以上の相談が入っているという。
自宅カーポートが崩壊し、損保保険会社向けの見積書を依頼しに来店した顧客(MADOショップ若葉ケヤキモール店・東京都立川市)
同店では自宅に出向きカーポートの撤去作業を進めると同時に、保険対象の顧客には損害保険会社に提出する見積もりを作成したり、新たに設置するカーポートを提案。また、群馬県太田市や前橋市など一部行政で緊急補助金、見舞金が出る地域もあり、こうした情報提供も行う。

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