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タカラスタンダード、4期連続増収増益《決算》

タカラスタンダード、4期連続増収増益《決算》

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 タカラスタンダード(大阪府大阪市)の2014年3月期決算は、売上高、経常利益とも過去最高を更新した。売上高は前期比15.3%増の1827億円、経常利益は同46.2%増の168億円で、4期連続の増収増益だった。

 会見で渡辺岳夫社長は「新築、リフォーム市場がともに好調だったことはもちろんだが、それに加えて、私どもの企業努力による増収効果が非常に大きかったのではないかと考えている」と述べ、具体的には、ホーロー製品のデザイン面強化、ショールームの改装・強化、マンション向けキッチンのシェア拡大の3点を挙げた。

 ホーロー製品は劣化がなく汚れに強いなど、水まわりに適した素材として同社の強みとなっている。ただ最近は、丈夫さに加えてデザイン面が重要視されるようになったため、同社は数年前から外部からデザイナーを入れるなどしてデザイン性を強化。その効果が表れ、2013年度は中・高級価格帯商品の販売台数が大きく伸びた。

 さらに、2年間で全国40カ所のショールームを全面改装した結果、ショールームでの購入決定率が上昇し、売り上げ増につながった。またマンション向けキッチンの原価低減に取り組んだ結果、利益率が向上し、シェアも拡大した。

 2014年度については、売上高が前年度比2.3%増の1870億円、経常利益は同6.6%増の180億円を見込む。

渡辺社長は「今期は市場環境は厳しくなることは間違いないが、売り上げを伸ばす余地は十分ある」として、普及価格帯商品の値下げをして攻めの商品にするとともに、リフォーム売り上げの拡大や高齢者市場の開拓に取り組む方針を明らかにした。また、「リフォームは膨大な潜在需要があることは間違いない。特に都市部のリフォーム売り上げの拡大が今期以降の重要なテーマとなる。全売上高に占めるリフォーム比率は今のところ4割強だが、将来的には5割を上回る水準に持っていきたい」と話した。 

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