ノーリツ(兵庫県神戸市)が発売した「スマートコンロ」は、従来のガスコンロにない機能操作感、清掃性などを実現したビルトインコンロ。注目ポイントをリポートする。

でっぱりや凹凸を減らし、フラットでシンプルな外観を実現した
焼き網のない多機能グリル
ノーリツが販売を開始した「スマートコンロ」は、すっきりと洗練されたデザインに注目が集まりがちだが、最大の特徴は劇的に進化したグリルにある。
マルチグリルと名付けられた新しいグリルは、これまでの焼き網はなくなり、2種類の付属プレートを用いて様々な調理が可能となった。焼く、煮る、蒸す、炒める、揚げるなどのコンロで行っていた調理のほとんどをグリルで行えるようになっている。3口が主流のコンロはあえて2口に減らし、その機能をグリルに持たせた。
グリルだけで複数の調理が可能になった理由は、細かな温度管理ができるようになったため。スマートコンロは業界で初めて、グリルのバーナーに温度センサーを設置。これにより、茶わん蒸しなどの温度調節が難しい料理も調理できる。さらにオートモード6種、調理モード6種を搭載し、手軽に様々な調理を楽しめるようになった。
コンロの操作性も大きく変わった。特徴的な円柱状の「ツイストスイッチ」をスライドさせて点火させる方式を採用。火力調整はこれを回すと行うことができる。スイッチは取り外せるため、清掃の際や子供のいたずら防止で高い位置に底面のマグネットで貼り付けておくこともできる。
スマートフォン連動も大きな特徴の一つ。専用アプリから約100種類のレシピが見られ、火加減や加熱時間の調整を行う。コンロの状態は、スマートフォンに表示されるため、少し火から離れるときも安心だ。タイマーや温度キープはスマートフォンからも操作可能。仕事や家事で忙しい世代に、新たな生活スタイルを提案している。
【Point!】スイッチ1つで簡単操作

点火、火力調整、消火の操作は「ツイストスイッチ」1つで行う。スイッチは取り外しも可能

「ツイストスイッチ」とごとくを取り外すと、バーナー以外の突起物がほとんどないため、清掃も簡単に行うことができる
点火、消火、火力調節などの基本的なコンロ操作は、円柱形の「ツイストスイッチ」1つに集約され、押す、回す、スライドさせるといった、指先の直観的な動きだけで操作できる。タイマーや温度設定などの情報は、ONになるとアイコンが天板に表示される。「ツイストスイッチ」は取り外し可能。 トッププレートは、仏・ユーロケラー社製のブラックガラスを採用。スタイリッシュかつ、排気カバー周辺も継ぎ目のない全面ガラスとなっており、「ツイストスイッチ」とごとくを取り外すと簡単に清掃できる。

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