クリナップ決算 売上高0.8％増、603億円

　クリナップ（東京都荒川区）の第２四半期連結決算は、売上高が前年同期比0.8％増の603億円、経常利益は同35％減の23億円だった。

　駆け込み需要の反動で新設住宅着工数の減少が続くなど厳しい環境の中、普及価格帯のシステムキッチン「ラクエラ」を今年９月にリニューアル。リフォーム市場を中心に売り上げを大幅に伸ばした。一方で中高級キッチン「クリンレディ」購買層のショールーム集客が回復せず、販売台数、金額とも減少した。

　売り上げ構成の約８割を占める厨房部門の売上高は前年同期比3.3％増の471億円。内訳はラクエラが14億円増、高級タイプキッチンＳ．Ｓ．は2.1億円増、その他のシステムキッチンが18.1億円増、クリンレディは16億円減だった。

　なお通期の業績予想は下方修正し、売上高は前年比6.8％減1200億円、経常利益は62.2％減の32億円に縮小する見通し。

　今後は看板商品であるクリンレディの巻き返しを図り、ショールームでのイベント開催などを通じて動員数アップを目指す。会見で井上強一社長は「クリンレディは当社の主力商品。２０１５年５月前後に全面リニューアルしてご提案できるように準備している」と強調した。