かつての門構えは、住人を物語る「家の顔」。しかし近年はスペースなどの制約から、一般住宅の玄関まわりは門扉と表札だけのシンプルなものが多い。そんな中、注目したいのが、住み手の好みを生かし個性を演出できる「門扉・玄関まわり」の商材だ。
電気錠搭載の門扉。インターフォンでも解錠できる遠隔操作性もある(写真提供/YKK AP)
防犯性高まる電気錠付きの門扉
外と内との境界をはっきり区別したい住宅には、門扉が適している。
施錠できる門扉なら、さらに防犯性も高まる。簡単な鍵のついた門扉は以前からあったが、最近は電気錠搭載の門扉が登場している。門扉に触れずにスマートフォンや電子マネーをかざすだけで施解錠できる、簡単な操作が特徴だ。
玄関ドアのスマートキーとの連動も可能で、外出や帰宅時の出入りが簡単にスマートになる。玄関ドアと門扉を同じデザインで採用することもでき、より洗練された「門構え」と玄関まわりが完成する。
デザインウォールの施工例
オープンスタイルに多機能門柱
限られたスペースで門扉を設置できないケースや玄関先の植栽などの演出や好みを生かして、オープンスタイルで仕上げたいときに役立つのは、門柱やファンクションポールだ。
郵便受けやインターフォン、表札などの多機能を果たしつつ、デザイン性を高めた門柱が多く出ている。
都会的なクールな印象の門柱、木目や鋳物を取り入れたナチュラルスタイル、アンティーク調などのデザインも揃い、住宅の外観や内装のイメージに合わせて、豊かな表情を演出できる。
下地にタイルを貼って出荷して施工性がアップ。軽量のタイルで耐震性も向上した(写真提供/LIXIL)
照明や多様な部材を組み合わせて、オリジナルの玄関回りの空間が完成。定形外郵便物が収まるポストもビルトイン(写真提供/LIXIL)
デザインウォールで自由な空間作り
門扉と門柱のよさをどちらも取り入れた、パネル材のエクステリア商材も登場した。
道路に面して小ぶりの「壁」を立てるイメージで、敷地の境目をさりげなくアピールしつつ、ポストなどの機能性も持たせられる。
門柱だけより厚みや面積が増し、大型化した郵便受けを内蔵しても、すっきりした外観。郵便物を勝手に取り出しにくい構造もあり、安心だ。
パネル材は、工場で下地ボードに強い部材を貼って出荷されるので、工期の短縮化も実現した。各種部材の組み合わせにより、コーディネートの選択の幅は大いに広がっている。
門扉・玄関まわり部材の主なメーカー
・アイホン
・三協立山
・サンワカンパニー
・四国化成工業
・タカショー
・トーシンコーポレーション
・ナスタ
・パナソニック
・LIXIL
・YKK AP
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