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ナスラック、M9地震に耐える壁面収納国内最大級の耐震性で差別化

ナスラック、M9地震に耐える壁面収納 国内最大級の耐震性で差別化

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 マグニチュード(M)9級の地震にも耐える、高い耐震性能を持つ壁面収納が登場した。商品を販売するのは、キッチンメーカーのナスラック(愛知県名古屋市)。これまでの壁面収納の構造と素材を見直し、国内最大級の耐震性能を持つ商品を生み出した。

新商品「耐震壁面収納」
新商品「耐震壁面収納」

 新商品「耐震壁面収納」は、主に「構造の強化」、「収納物の飛び出し抑制」、「壁面の取り付け強化」を目標に商品開発を行った。具体的には、強度の強い底板を用い、背板を分割することでねじれや変形を防止した。強い揺れが発生した時、扉をロックする耐震ラッチを、他社商品より多く設置しているのも特徴。

 このような構造により、M9クラスの地震を想定した試験で、扉の開閉、キャビネットのひずみが1ミリ以下という優れた耐震性能を獲得した。

 商品開発課の平田岳次長は、「商品開発には約4年の歳月がかかった」と話す。「開発がスタートしたのは2011年の東日本大震災の後。壁面収納の倒壊や、収納物の飛び出しが問題になったことがきっかけです。これまで使っていた金物1つ1つから試験を行い、高い耐震性を持たせるために3、4回、イチから設計をやり直しました」

 販売は5月15日からスタートしており、価格は幅2700ミリのもので39万8000円。従来の壁面収納と同様に、同社のキッチン扉との色合わせが可能で、全32種類から選べる。

 「壁面収納は、他社も価格以外の面で差別化できていません。価格も他社の平均より下回る同商品で差別化していきたい」(平田次長)

この記事の関連キーワード : キッチン ナスラック 収納  愛知県名古屋市 東日本大震災 耐震

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